大きな交差点で信号が赤なので止まった。
よく見ると信号機にカバーがしてあって、普段赤ランプがある辺りだけカバーが赤く塗られている。
右のほうで警備員がヘンな動作をすると、右折車がどんどん曲がっていく。
右折車が全て行ってしまったところで警備員が近づいてきた。
「おい!オメーなにやってんだ?さっき俺がオールリセットの信号出したじゃねぇか!」
背が低く細身、黒々と日焼けしていてサングラスをかけたサル似のオッサンだ。
意味が解らずポカーンとしていると、自分の車が動かなくなっていることに気がついた。
キーを回してもエンジンがかからない。
「・・・」
それもそのはず、俺はいつのまにか車から降りてコロコロ椅子に座っている。
もちろんキーなどなく、回す動作をしてるだけ。
「車コワレちゃったみたい・・・」
そう警備員に伝え、俺はコロコロ椅子を引きながら家に向かう。
すると警備員は
「大丈夫か?家まで送るぞ」
と、心配している様子で、断るのも面倒なので一緒に向かった。





